縄のれんみたいなヤツ
お相撲さんのまわしにぶら下がっている縄のれんみたいなヤツ。
これを「さがり」ということは、ほとんどの人が知っていると思う。
では、何のためにこんなものがぶら下がっているのか。
飾り?それにしてはあまりにも地味すぎるという気がする。
取組中に外れて、だらりと垂れ下がることがあるが、こんなとき、行事が引っ張って外してしまう。
要するに、あまり重要なものというわけではなさそうである、というより、取組にはかえって邪魔なものかもしれない。
それが証拠に、稽古中のまわしにはついていない。
実はさがりには、象徴的な意味がちゃんとあるんですね。
それは「隠す」ということだ。
相撲博物館の女性担当者が恥ずかしそうに教えてくれた。
「何を隠すかですか?それはつまり下半身です」まわしこそ締めているものの、ほとんど裸に近い姿で行われる相撲。
そこで儀礼的ながら、あの縄のれんみたいなヤツで下半身を隠しているというわけ。
もちろん、あれで隠れるわけはないのだが、「一応隠しているんですよ」という印なのです。
稽古中のまわしにさがりがついてない理由がこれでわかった。
素材は、十両以上はまわしと同じ絹。
ふのりで固めたりする力士もいる。
本数は13本から19本と体の大きさによって違うが、必ず奇数と決まっているそうだ。