座ぶとん
座ぶとんの四隅や中心についている糸みたいなヤツ。
あれはお見合いの席などで間が持たなくなったときにいじくって遊ぶためのものではもちろんない。
全日本わた寝装品製造協同組合によると、「あれは房といって、ふとんのなかの綿を押さえるためのものなんです」つまり、ふとん綿がよれないように、あの房でもって四隅に留めているんですね。
真ん中に房があるのもそのためだ。
一見、ただの飾りにしかみえないけど、ちゃんとした役目があったのです。
裁縫用語で「かどの飾りとじ」といって、布地から綿に向かって二回ほど縫って綿を布地に固定させ、あまった糸を結んで飾りのようにしたもの。
それがあの房というわけ。
房がないとどうなるか。
使っているうちに片っ方に綿がかたよって、もう片っ方はただの布地だけといった、情ない座ぶとんになってしまう可能性があります。
羊毛ふとんや羽ぶとんにはついてないが、いわゆる昔仕立ての敷きぶとん、掛けぶとんにも全部あの房がついています。